金融機関からの借入

プロパー融資とは?その意味と特徴を解説!【住宅ローンや個人事業主の場合も解説】

銀行から融資を受けることを「プロパー融資」と呼び、プロパー融資を受けることは会社にとって非常に大きな意味を持ちます。

ですが、プロパー融資が他の方法とどう違うのか、プロパー融資のメリットは何なのか、よく理解していない方もいるかもしれません。

そこで、今回はプロパー融資について解説します。

この記事を読むことで、プロパー融資の特徴やメリット・デメリット、他の資金調達方法との違いを理解することができ、自分の企業に合った資金調達ができるようになります。

ぜひ最後までご覧ください。

※また、事業資金・資金調達でお困りの方は、国も推奨しているファクタリングもおすすめ!
「えんナビ」は、最短1日・スピード資金調達が可能です。また、業界最低水準の手数料のためリピート率が高く、お客様満足度も93%以上となっています。

24時間365日対応なので、えんナビに相談しよう!

プロパー融資とは?意味と特徴を解説

プロパー融資とは、事業者が信用保証協会などの第三者を挟まずに、直接銀行と契約を交わして融資を受けることを指します。プロパーは「本来の」「正規の」という意味です。

信用保証協会は、中小企業の債務を保証することによって中小企業が融資を受けやすくするための認可法人です。

つまり、プロパー融資を受けられるのは信用保証協会を必要としない企業のみです。事業が順調で返済能力が高いと判断された証拠なので、企業の社会的信用度が高まります。

一方で、プロパー融資に対して100%銀行が責任を負うことになるので、銀行は貸し倒れのリスクを負うことになります。そのため、中小企業やベンチャー企業はプロパー融資の審査に通りにくい側面もあり、プロパー融資の審査に通ってやっと「企業として一人前」とみなされるとも言えるでしょう。

他の融資方法と比べてもプロパー融資の方が金利が低いことも多く、社会的な信用を得るためにも事業者は資金調達の選択肢として持っておきたい方法です。

プロパー融資の審査基準

プロパー融資を受けるには、銀行の審査を通過しなければなりません。銀行はどんなポイントを審査で見ているのでしょうか。また、何に気を付けるべきなのでしょうか。

プロパー融資の審査ポイントと注意点について解説します。

審査のポイント

プロパー審査の際には、主に以下の6つのポイントをチェックされます。

  • 直近3年の決算資料にもとづく財務状況
  • 業歴の長さ
  • 自己資本率
  • 融資金額と使途
  • 返済能力
  • 売掛金の未回収債権の有無

それぞれの審査ポイントを説明するので、プロパー融資の審査に通過できるよう準備することが大切です。

直近3年の決算資料にもとづく財務状況

プロパー審査では決算資料を求められます。その中でも、特に審査を左右することになるのが損益計算表(PL)と、貸借対照表(BS)です。銀行は金融庁の指示に従い、損益計算表と貸借対照表をもとに企業の財務状況を10〜12段階程度で格付けします。

1〜6までだと「正常」、7-1は「要注意」、7-2は「要管理先」で8以降は破綻懸念先に分類されます。プロパー融資を確実に受けたいなら「正常」に分類されることが必要です。

ですが、財務状況は現在だけでなく今後の改善余地についても審査されるので「今は赤字だからプロパー融資を受けられない」と一概に言い切れないのも事実です。

業歴の長さ

長い業歴は事業が上手くいっている証拠なので、業歴が長いほどプロパー融資の審査に有利になります。中小企業でも業歴が5年を超えていれば、審査通過率は大幅に上昇します。

ベンチャー企業は業歴の浅さで審査において不利になってしまうことは否めません。

自己資本比率

自己資本比率も重要な要素です。自己資本は返済する必要のないお金なので、自己資本比率が高いほど企業の安全性も高く、低いほど資金繰りに問題が出る可能性が高くなります。

高い自己資本比率は利益を上げている証拠となるので、自己資本比率が3割を超えるとプロパー融資の審査に通過しやすくなります。

融資の希望金額と使途

融資の希望金額と使途も適切でなければなりません。融資を希望する金額が返済能力を大きく超えていると、審査に通過できないのは言うまでもありません。身の丈に合った金額設定が重要です。

また、なぜ融資が必要なのか、資金の使途も明確にしておきましょう。

返済能力

銀行は貸し倒れのリスクを避けたいため返済能力のない企業には融資を行いません。融資先の企業が確実に返済できるかどうかを重点的に審査します。

借入金額の返済方法や担保・固定資産の有無、事業の利益や売上金などを見ながら、どのように借入金を返済するのかを審査します。

過去の借入金の返済に遅延や滞納があれば、その分不利になってしまうので注意が必要です。

売掛金の未回収債権の有無

キャッシュフローが安定していることも大切です。

いくら利益が出ていても売掛金の未回収債権(未入金の請求金)があると、キャッシュフローの安定性に説得力を持たせることができません。なぜ未回収なのか、理由を聞かれることもあります。

また、多すぎる不良在庫や膨らみすぎた投資額もキャッシュフローを不安定にする要因として審査ではマイナス要素としてみなされます。

審査を受ける際の注意点

審査を受ける際、注意しておきたいことがいくつかあります。

  • メインバンクに資金を集中させておく
  • 決算資料をきちんと作成する
  • 未回収の売掛金がある場合にはファクタリングを利用する
  • 審査面談では余計なことを話さない
  • 経営計画書は可能な限り提出する

審査の時には上記5つの点を押さえるようにしてください。

メインバンクに資金を集中させておく

いくつかの銀行口座を持っているなら、メインバンクに資金を集中させ、お金の流れがわかるようにしましょう。

お金の流れがわかると、事業が安定していることを銀行側に伝えやすくなります。

決算資料をきちんと作成する

決算資料をいい加減に作っている経営者が多いのが事実です。特に損益計算表と貸借対照表は審査を左右するので、きちんと作成しなければなりません。

精度の低い決算資料は銀行から嫌がられます。決算資料をなんとなく作成しているなら、財務のプロに依頼するようにしてください。

未回収の売掛金がある場合にはファクタリングを利用する

未回収の売掛金があると審査に不利なると前述しました。そのため、未回収の売掛金はファクタリングで回収しておきましょう。

ファクタリングは未入金の請求書を買い取ってくれるサービスです。手数料がかかりますが、売掛金を未回収のままにしておくくらいなら利用すべきだと言えます。

審査面談では余計なことを話さない

プロパー融資の審査では銀行側の担当者と面談を行う必要があります。面談では契約する本人の人柄も見られるので、堂々と、かつ礼儀正しく振舞うことが大切です。

そして、聞かれたことだけに適切に答えることも重要です。余計なことを話しすぎないように注意してください。補足点などあればあらかじめ提出資料に書き込んでおきましょう。

経営計画書は可能な限り提出する

プロパー融資の審査では、経営計画書の提出は必須ではありません。ですが、特に創業年数の浅い企業や中小企業なら経営計画書を作成し、提出するようにしてください。できない理由がないのなら、必ず経営計画書を作るべきです。

経営計画書があると、調達資金がなぜ必要か、どのように使われるかがよりクリアになりますし、先を見据える経営能力があることもアピールできるからです。

プロパー融資のメリット

プロパー融資には4つのメリットがあります。

  • 保証料がかからない
  • 融資額の上限がない
  • 短期間での資金調達が可能
  • 信用力が向上する

それぞれのメリットについて以下で説明します。

保証料がかからない

プロパー融資は銀行と直接契約を結びます。信用保証協会を通さないので、保証料がかかりません。

保証料は保証の種類や企業の財務状況により異なりますが、大体0.5〜2%前後となります。

信用保証料を明確に知りたいなら、都道府県の信用保証協会Webサイトをチェックしてみてください。(東京信用保証協会の保証料の計算方法はこちらから)

信用保証協会を通して融資を受けると、借入金額が大きくなるほど保証料も大きくなります。保証料がかからないのは、返済を考慮すると大きなメリットだと言えます。

融資額の上限がない

プロパー融資では融資額の上限が設定されていません。銀行側で融資額を決めるので、事業計画や返済能力に問題ない場合は必要な額を上限なく借りることが可能です。

一方、信用保証協会が保証する融資には上限額が設定されています。企業規模が大きく、必要な資金調達額が大きい場合には融通の効くプロパー融資が最適です。

短期間での資金調達が可能

プロパー融資なら他の方法で融資を受けるよりも時間がかからないのもメリットです。

信用保証協会を通すと、実際に融資を行う金融機関と信用保証協会の両方で審査を受けなければなりません。プロパー融資は銀行の審査のみで済むので、融資が下りるまでの時間短縮になります。

資金調達を急ぐ場合にはプロパー融資をおすすめします。

信用力が向上する

プロパー融資の審査に通過するのは簡単ではありませんが、審査に通過すれば企業の社会的信用力が格段に向上します。さまざまな企業と取引をする上で「プロパー融資を受けた優良企業」と思われれば、ポジティブな印象を与えられます。

また、「一度プロパー融資を受けている」という事実があれば追加融資を受けやすいです。他の金融機関から借り入れする時にも審査のハードルが格段に下がるので、企業の将来にとってもプロパー融資を受けることはプラスだと言えるでしょう。

プロパー融資のデメリット

プロパー融資には他の資金調達方法と同様に、デメリットもあります。

  • 審査が厳しい
  • 返済期間が短くなることが多い

プロパー融資を利用するなら、デメリットも考慮するようにしてください。

審査が厳しい

前述の通り、プロパー融資は信用保証協会を通さないのでどうしても審査が厳しくなってしまいます。信用保証協会を通せば、たとえ借り手企業の事業が失敗して返済不能になっても、保証があります。

ですが、プロパー融資の場合、借り手企業の返済が滞ると、それがそのまま銀行の損失です。プロパー融資は銀行にとってもリスクあるものなので、「必ず返済できる」と説得できる材料がなければ審査に通過するのが難しいのも事実です。

返済期間が短くなることが多い

上記のようにプロパー融資には貸し倒れリスクがあるので、銀行としては一刻も早く融資した金額を回収したいと考えます。そのため、返済期間が保証付き融資などと比べて短くなる傾向にあります。

返済期間が短いと月々の返済額が大きくなり、返済額が大きすぎると経営を圧迫してしまうので、無理をしないと返済できない状況ならプロパー融資はおすすめできません。

プロパー融資を住宅ローンに利用できる?

プロパー融資を住宅ローンに利用することはできます。銀行からお金を直接借りて住宅資金に充てることは、プロパー融資ではなく「プロパーローン」と呼びます。

プロパーローンは信用保証協会を通さないので保証料の支払いがなく、プロパー融資と違って審査に通りやすいです。

ですが、銀行に払う手数料があり、金利は他の住宅ローンの1%前後高い傾向にあるので、返済総額が大きくなることも考えられます。プロパーローンの利用を決める前に、必ず通常の住宅ローンを利用した場合の返済総額と比較するようにしましょう。

個人事業主でもプロパー融資を受けられる?

個人事業主もプロパー融資を受けることは可能です。ですが、個人事業主の場合は銀行側の貸し出しリスクも大きくなるので、企業への融資よりも厳しい条件が課される傾向にあります。たとえば、下記の条件は最低限クリアしておく必要があります。

  • なぜ資金が必要なのか、利用目的が明確かつ返済の目処が立っている
  • 現在の財務状況が健全で資金繰りに問題がない
  • 直近3期の決算で十分な利益が出ており、ビジネスが成長している
  • 必要に応じて保証人や担保を出すことができる

4つの条件を満たしている場合にはプロパー融資を受けやすくなります。ですが、特に担保を出してしまうと他行との取引ができなくなることもあるので、担保と保証人に関しては十分考慮するようにしてください。

また、資金が必要な個人事業主は政府管轄の日本政策金融公庫や信用保証協会の制度融資なども利用できます。プロパー融資以外にも資金調達方法があるので、自分に最適な方法を選ぶようにしましょう。

まとめ:必要に応じてプロパー融資を利用しよう

今回はプロパー融資について解説しました。

プロパー融資の審査は厳しいものの、社会的な信用力が向上する側面もあり、うまく活用すれば事業にとってプラスになる資金調達方法です。

ベンチャー・中小企業や個人事業主にとってプロパー融資のハードルは決して低くはありませんが、不可能ではありません。また、住宅ローンに利用することも可能です。

保証付き融資などのその他の資金調達方法と比較しながら、必要に応じてプロパー融資を利用するようにしてください。

※また、事業資金・資金調達でお困りの方は、国も推奨しているファクタリングもおすすめ!
「えんナビ」は、最短1日・スピード資金調達が可能です。また、業界最低水準の手数料のためリピート率が高く、お客様満足度も93%以上となっています。

24時間365日対応なので、えんナビに相談しよう!

-金融機関からの借入

© 2021 金融GUIDE Powered by AFFINGER5