クレジットカード選びで重要な基準のひとつが「ポイントの還元率」です。還元率が高いクレジットカードほどポイントが貯まりやすいという特徴があります。
人それぞれクレジットカードに何を求めるかは違います。カードの選び方に明確な基準はありません。自分の目的に合ったクレジットカードを選ぶことが大切です。
しかし、流通しているクレジットカードの数が多くて自分に合っているカードが分からないこともあるでしょう。
この記事では、還元率の高いおすすめのクレジットカードとともに、高還元率のクレジットカードを選ぶ際のポイントや、還元率の計算方法を紹介します。
この記事を読めば、クレジットカードの還元率について理解できます。最適な高還元率クレジットカードを選ぶために必要な知識が分かるので、ぜひ読んでみてください。
クレジットカードの還元率とは?
クレジットカードの「還元率」とは、カードの利用額に対していくらポイントが付くかの割合を意味します。還元率の数値が高いほど同じ利用額で付与されるポイント数が多く、お得に利用できます。
一般的なクレジットカードの還元率は平均0.5%前後のところ、高還元率カードは1.0%以上あります。高還元率カードには、大きく分けて下記の2つのタイプがあります。
- いつどこで利用しても高い還元率でポイントが付くもの
- 特定の条件を満たすことで、還元率が通常の2〜5倍にアップするもの
利用している店舗や利用する方法によって、ボーナスポイントや還元率アップといった特典がつくものも少なくありません。また、申し込み時に大幅にポイントが付与されるキャンペーンを利用することで、普段より多くのポイントを得られます。
還元率の高いクレジットカードランキングTOP5
ここからは、おすすめの高還元率クレジットカードをランキング形式で紹介していきます。紹介する高還元率カードは下記の5つです。
- リクルートカード
- JCB CARD W
- 楽天カード
- オリコカード THE POINT
- 三井住友カード
ランキングの中でも特におすすめのクレジットカードは以下3つです。高還元率で効率よくポイントを貯められるので、各カード名をタップして無料申込みをしてみてください。
おすすめのカード会社
- リクルートカード|常時1.2%の高いポイント還元
- JCB CARD W|幅広いポイントやマイルに移行・交換可能
- 楽天カード|SPUプログラムで最大16%の楽天ポイント付与
1位:リクルートカード|常時1.2%のポイント還元が受けられる
引用元:リクルートカード公式HP
リクルートカードは、大手IT企業のリクルートが発行する還元率1.2%のクレジットカードです。年会費は永年無料で、常時1.2%の高いポイント還元が受けられます。
じゃらんやホットペッパービューティーなど、リクルートが運営するサービスの利用では最大4.2%まで還元率がアップします。
年会費 | 無料 |
ポイント還元率(通常時) | 1.2% |
ポイントアッププログラム | リクルートサービスの利用で最大4.2% |
最低ポイント付与額 | 100円 |
ポイント最低利用数 | 1P |
ポイント交換・移行例 | Pontaポイント、JALマイル |
国際ブランド | VISA、MasterCard、JCB、銀聯 |
ETCカード | あり(新規発行手数料税込1,100円、JCBは無料) |
家族カード | あり(年会費無料) |
保険・補償 | 海外旅行損害保険:最大2,000万円
国内旅行損害保険:最大1,000万円 ショッピング保険:年間200万円 |
ポイント付与対象の電子マネー・コード決済 | 楽天Edy、Suica(100円で1.2ポイント) |
対応スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay、楽天PAY |
最低ポイント付与額が100円からと低く、コンビニやスーパーなどでの買い物で効率的にポイントが貯められるカードです。ポイントを活用しながら長く持てるクレジットカードとしておすすめです。
2位:JCB CARD W|Amazonの利用やスターバックスカードへのチャージで大きい還元率を得られる
引用元:JCB CARD W 公式HP
JCBCARD Wは、日本発の国際ブランドJCBが発行するクレジットカードです。常時1.0%の還元が受けられます。
Amazonやセブン-イレブンの利用は常時2%、スターバックスカードへのチャージは5.5%のように使用先により大きい還元率を得ることもできます。
さらに、優待店ではポイントが最大21倍になるなど、圧倒的にポイントを貯めやすいカードです。
年会費 | 無料 |
ポイント還元率(通常時) | 1.0〜5.5% |
ポイントアッププログラム | Amazonやセブン-イレブンでの利用で2%
スターバックスカードへのチャージで5.5% など |
最低ポイント付与額 | 1,000円 |
ポイント最低利用数 | 1P |
ポイント交換・移行例 | 楽天ポイント、dポイント、JCBギフトカード、JAL・ANAマイルなど |
国際ブランド | JCB |
ETCカード | あり(年会費無料) |
家族カード | あり(年会費無料) |
保険・補償 | 海外旅行損害保険:最高2,000万円
国内旅行損害保険:なし ショッピング保険:年間最高100万円(海外) |
ポイント付与対象の電子マネー・コード決済 | 楽天Edy、QUICPay(1,000円で2ポイント) |
対応スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay |
貯めたOkidokiポイントはdポイントやJAL・ANAマイル、JCBギフトカードなどに移行や交換が可能です。申し込みは39歳以下限定ですが、一度発行すると40歳以降も年会費無料のまま継続できます。
3位:楽天カード|楽天市場では常時3%還元
引用元:楽天カード公式HP
楽天カードは、楽天グループが発行する還元率1%のクレジットカードです。楽天市場でのお買い物で常時3%の還元率になります。
年会費 | 無料 |
ポイント還元率(通常時) | 1.0% |
ポイントアッププログラム | 楽天市場で最大3倍
SPU(スーパーポイントアッププログラム)で最大16倍 楽天カード優待店で2倍以上 など |
最低ポイント付与額 | 100円 |
ポイント最低利用数 | 1P |
ポイント交換・移行例 | 楽天市場、すき家、ファミリーマート、マクドナルド、ミスタードーナツなど |
国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB、American Express |
ETCカード | あり(年会費税込550円) |
家族カード | あり(年会費無料) |
保険・補償 | 海外旅行損害保険:最高2,000万円
国内旅行損害保険:なし ショッピング保険:なし |
ポイント付与対象の電子マネー・コード決済 | QUICPay、楽天Edy(200円で1ポイント) |
対応スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay、楽天ペイ |
SPU(スーパーポイントアッププログラム)と呼ばれる楽天グループのサービスと組み合わせると、最大16%まで還元率を上げられます。
貯まったポイントは1ポイント1円としてショッピングに使用できるだけでなく、他のポイントやマイルへの交換も可能です。年会費無料で発行でき、100円からポイントが付くなど使い勝手が良いカードです。
4位:Orico Card THE POINT|入会後半年間は実質還元率2%
引用元:Orico Card 公式HP
Orico Card THE POINTは、年会費無料のクレジットカードで通常時の還元率は1%と高い設定です。入会から半年間はプラス1%で実質還元率2%になるので6ヶ月以内に大きな出費がある場合、一気にポイントを貯められます。
年会費 | 無料 |
ポイント還元率(通常時) | 1.0% |
ポイントアッププログラム | オリコモール利用で+0.5%〜
など |
最低ポイント付与額 | 100円 |
ポイント最低利用数 | 500P |
ポイント交換・移行例 | amazonギフト券、楽天スーパーポイント、dポイント、Tポイント、JALマイル、ANAマイルなど |
国際ブランド | Mastercard、JCB |
ETCカード | あり(年会費無料) |
家族カード | あり(年会費無料) |
保険・補償 | 海外旅行損害保険:なし
国内旅行損害保険:なし ショッピング保険:なし |
ポイント付与対象の電子マネー・コード決済 | iD、QUICPay(100円で1ポイント) |
対応スマホ決済 | Apple Pay、楽天PAY |
オリコモールというポイントサイトを経由することで、Amazonや楽天市場での利用分も還元率がアップします。貯めたポイントの移行先は、Tポイントをはじめとする共通ポイントや航空会社のマイル、電子マネーなど豊富な点もメリットです。
ポイントの使い道をより多くの選択肢から選びたい人にもおすすめです。
5位:三井住友カード|対象のコンビニ・飲食店では還元率最大5%※
引用元:三井住友カード公式HP
三井住友カードは、大手メガバンクのグループ企業である三井住友カードが発行するクレジットカードです。通常時の還元率は0.5%と一般的ですが、対象のコンビニ・飲食店では常時最大5%と高いポイント還元が受けられます。
※商業施設内にある店舗など、一部ポイント加算対象とならない店舗および指定のポイント還元にならない場合があります。
※ 一部Visaのタッチ決済・Mastercard®コンタクトレスがご利用いただけない店舗がございます。また、一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
年会費 | オンライン入会で初年度無料、2年目以降税込1,375円(税込) |
ポイント還元率(通常時) | 0.5% |
ポイントアッププログラム | 対象のコンビニ・飲食店(セブン-イレブン、ローソン、マクドナルドなど)で最大5%
ポイントUPモール経由で+0.5~9.5% など |
最低ポイント付与額 | 200円 |
ポイント最低利用数 | 500P(dポイントへの交換の場合) |
ポイント利用例 | ANAマイル、他社ポイント |
国際ブランド | Visa、Mastercard® |
ETCカード | あり(年会費初年度無料、2年目以降税込550円) |
家族カード | あり(年会費税込440円) |
保険・補償 | 海外旅行損害保険:最大2,000万円(利用付帯)
国内旅行損害保険:なし ショッピング保険:最高100万円 |
ポイント付与対象の電子マネー・コード決済 | iD利用(200円で1ポイント)、楽天Edy、WAONなど |
対応スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay、楽天ペイ |
ポイントUPモールを経由した通販では+0.5~9.5%まで還元率がアップ、日常的な買い物でも確実にポイントを貯められる点が魅力です。2年目以降は年会費が有料ですが、海外旅行保険や複数のスマホ決済など便利な機能を備えています。
クレジットカードの還元率比較
先に紹介したクレジットカードを、表にまとめて比較してみましょう。
カード名 | 年会費 | ポイント還元率(通常時) | 最低ポイント付与額 | ポイント最低利用数 |
リクルートカード | 永年無料 | 1.2% | 100円 | 1P |
JCB CARD W | 永年無料 | 1.0% | 1,000円 | 1P |
楽天カード | 永年無料 | 1.0% | 100円 | 1P |
Orico Card THE POINT | 永年無料 | 1.0% | 100円 | 500P |
三井住友カード | オンライン入会で初年度無料、2年目以降税込1,375円 | 0.5% | 200円 | 500P |
表にまとめて見てみるとそれぞれの特徴が見えてきます。カードを選ぶ際は年会費を基準にしても良いですし、ポイントを貯める場合は還元率を重視しても良いでしょう。ポイントを使用する場合は最低利用数もチェックが必要です。
高還元率のクレカを選ぶための5つのコツ
ここからは自分に合う高還元率クレカを選ぶための5つのコツについて解説します。
- 年会費
- 最低交換ポイント
- 貯めたポイントの利用用途
- ポイントの有効期限
- ポイント優待店
数あるクレジットカードの中から自分に合った1枚を選ぶのは困難です。これから紹介する5つのコツを、目的に合ったカードを選ぶ際の参考にしてください。
年会費で選ぶ
紹介したクレジットカードを含め、年会費が無料で還元率の高いカードは複数あります。
しかし、ポイントを貯めるという目的であれば、年会費を払うカードの方が有利です。年会費が高いほど還元率は高くなる傾向にあるためです。年会費が無料のカードと比べると、年会費を払うことで付帯サービスや特典も増えます。
カードによっては、利用方法や利用金額による還元率アップなどの特典があります。利用できる場合は、十分に年会費のもとを取ることができるでしょう。
自身のライフスタイルに応じて、還元率を最大限にアップして活用できるクレジットカードを選ぶことが大切です。中には、初年度のみ無料で2年目以降の年会費が発生するものもあるので、申込み時に必ずチェックしましょう。
最低交換ポイントで選ぶ
貯めたポイントは何ポイントから交換できるか、最低交換ポイント数も必ず確認しておきましょう。最低交換ポイント数が高い場合、まとまったポイント数が貯まるまで使用できません。
また、ポイントの交換がしにくいため気が付けば有効期限が切れてしまい、ポイントを失効してしまうなんてことも考えられます。
貯めたポイントの利用用途で選ぶ
貯めたポイントの使い道は、カードの種類によって異なります。希望する方法でポイントを利用できるか事前に確認してから申し込みましょう。
一般的なクレジットカードの主なポイントの交換・移行先は、下記のようなものがあります。
- 共通ポイント(dポイント、Pontaポイントなど)
- 電子マネー(WAON、iDなど)
- 航空会社のマイレージ(JAL、ANAなど)
- キャッシュバック
- ギフト券
以上の利用用途と合わせてポイントを交換・移行する際の比率にも注目すると、貯めたポイントをお得に使用できるカードを見極められます。
ポイントの有効期限で選ぶ
獲得したポイントの有効期限も重要なポイントです。クレジットカードで貯まるポイントは有効期限付きのものが多く、期限を過ぎると貯めたポイントは失効します。
有効期限内にポイントを使えるかどうか、最低交換ポイント数と合わせて申し込み時にチェックしておくと安心です。オンライン上の会員サイトや公式アプリで、こまめにポイントの有効期限を確認しましょう。
ポイント優待店で選ぶ
ポイント還元率がアップする優待店や提携サービスを利用することにより、効率的にポイントを貯めることができます。
クレジットカードによって還元率アップの対象店舗が異なります。頻繁に利用する店舗が対象店舗に含まれているかチェックしましょう。
自分のライフスタイルや生活圏に合ったクレジットカードを活用すれば、毎日の生活の中で効率よくポイントを貯められます。
「【2021年最新】キャンペーンがお得なクレジットカードランキング9選!特典もあわせてご紹介」では、お得なクレジットカードのキャンペーンや特典情報を紹介しています。興味がある人は、ぜひ読んでみてください。
クレジットカードの還元率の計算方法
ここからは、クレジットカードの還元率について計算方法を紹介します。還元率の数値は付与されるポイントを円に換算し、利用金額で割ることにより算出できます。実際に2つの例を見てみましょう。
【例A】
ポイント交換率:1P=1円
利用額:10,000円
獲得ポイント:100P
獲得ポイントの円換算=獲得ポイント数(100P)÷ポイント交換率(1P/円)=100円
ポイント還元率=獲得ポイントの円換算(100円)÷利用金額(10,000円)×100=1.0%
もうひとつ、同様にポイント還元率を計算してみます。
【例B】
ポイント交換率:2P=1円
利用額:10,000円
獲得ポイント:200P
獲得ポイントの円換算=獲得ポイント数(200P)÷ポイント交換率(2P/円)=100円
ポイント還元率=獲得ポイント円換算(100円)÷利用金額(10,000円)×100=1.0%
注目したいのは、上記2つの例でポイント還元率はどちらも同じ1.0%になるものの、獲得ポイント数は例Bの方が例Aより多い点です。つまり、ポイント数だけでなくポイント交換率もポイント還元率に影響します。
まとめ:ライフスタイルに合わせて高還元率クレジットカードを選ぼう
還元率が高く設定されているクレジットカードは、ポイントを貯めるのに適したカードです。自分の生活範囲にポイント優待店があれば、還元率アップやボーナスが期待できるので、日常生活の中で無理なくポイントを貯めることができます。
クレジットカードを選ぶ際には、年会費やポイントの使い道、ポイント優待店を比較して総合的に検討するのがおすすめです。高還元率クレジットカードで効率的にポイントを貯めて、お得な使い方を実践しましょう。
この記事で紹介した中で特におすすめのクレジットカードは、下記の3つです。どれも年会費無料でポイント還元率が高いカードなので、下記のカード名をタップして無料申込みしましょう。
おすすめのカード会社
- リクルートカード|常時1.2%の高いポイント還元
- JCB CARD W|幅広いポイントやマイルに移行・交換可能
- 楽天カード|SPUプログラムで最大16%の楽天ポイント付与