【初心者向け】株の買い方・売り方|株式投資の基本を徹底解説!スマホ取引の注意点も

【初心者向け】株の買い方・売り方|株式投資の基本を徹底解説!スマホ取引の注意点も

株の買い方や手続きなど学ぶことが多く、株式投資は難しいと思っている初心者は多いのではないでしょうか。実は株式投資は非常にシンプルで、証券取引用の口座を開設して入金するだけで始めることが可能です。

株を買うだけなら簡単ですが、利益を得るためには株の選び方など事前に株式投資の知識を蓄えておく必要があります。

この記事では、売買の基本や証券会社の選び方に加えて、初心者が注意すべきポイントについて解説します。

目次

株の買い方・売り方|証券会社の選び方も解説!

株の売買を始めるには、まず証券会社での口座開設が必要です。ここでは、証券会社を選ぶときのポイントと、株の売買方法を紹介します。

証券会社を選ぶときのポイント

証券会社を選ぶ時は、下記の3つのポイントを重視してみてください。

  • 手数料
  • 取扱商品の種類
  • 情報サービスや特典、キャンペーン

手数料は証券会社や売買方法によって異なります。手数料を安くしたいなら、ネット証券がおすすめです。

特典やキャンペーンなどで証券会社を選ぶのも良いでしょう。独自のポイント付与やキャッシュバックなど、各証券会社で様々な特典を用意しているので確認してみてください。

証券会社は、投資を続けてくうえで大切なパートナーです。手数料や取扱商品の数など各社の特徴を知り、自分の投資スタイルに合った証券会社を選ぶ必要があります

【令和3年最新】初心者におすすめのネット証券会社人気ランキング5選」では、おすすめのネット証券を紹介しています。こちらの記事も併せてぜひご覧ください。

株の売買方法

株を売買するには、初めに証券会社で「証券口座」を開設します。この証券口座に銀行口座からお金を入金すると、株の売買をスタートできます。

証券口座を開設するときの必要書類は以下の通りです。

  • マイナンバー(個人番号)確認書類
  • 本人確認書類(運転免許証、各種健康保険証、各種年金手帳、パスポートなど)
  • 印鑑
  • 銀行口座情報

※印鑑は、ネット上で開設できる証券会社では不要

以下では株の買い方、売り方の手順に加えて、店頭証券とネット証券の違いを解説します。

株の買い方の手順

株を買う際は、以下の5つの手順に沿って行います。

  1. 証券会社で口座開設する
  2. 銀行口座から証券口座へ購入資金を入金する
  3. 買う株と枚数の選定をする
  4. 買い注文する
  5. 約定すれば買い完了

特に重要なのは、株の選定です。万一価格が下がる株を買ってしまうと、大きく損をする可能性があります。なるべく利益を上げられるよう、業績がよく成長しそうな会社の株を選ぶことが大切です。

株の売り方の手順

株を売る際は、以下の4つの手順に沿って行います。

  1. 売る株の選定をする
  2. 売る株の枚数を決定する
  3. 売り注文する
  4. 約定すれば売り完了

株を売るときは、タイミングが肝心です。あらかじめ売るタイミングを決めておくことで、利益の損失を避けることができます。

もし欲張って売るタイミングを逃してしまうと、株価が急落し損失を出してしまう可能性もあります。後から後悔しないためにも、事前に売るタイミングを決めておきましょう

店頭証券とネット証券

「店頭証券」と「ネット証券」の大きな違いは、サービス内容と売買方法です。

「店頭証券」は大手証券会社に多く、サポートの質が高いことが特徴です。顧客一人ひとりに担当者がつき、株の売買に関する相談をすることができます。ネットのみでなく店頭や電話で注文をすることも可能です。

しかし、手数料が高く、時には証券会社にとって都合のいい銘柄を勧められることもあります。信頼できる担当者であるかよく見極めましょう。

一方「ネット証券」は、手数料の安さとオンライン上で手軽に取引できることが特徴です。注文は、ネットからの注文のみです。会員向けに投資情報を公開したり、顧客が使いやすいツールを提供したりと各社独自のサービスを展開しています。

中には、株の売買に関する電話相談サービスを行っているところもあります。自分の生活スタイルや希望に合う方を選びましょう。

株の注文方法 | 1株いくらから買える?

株の注文方法には、「成行注文」と「指値注文」の2種類があります。また、銘柄により単元株という売買単位が設定されているため、すべての株が1株から買えるわけではありません

ここでは上記を踏まえて、以下の3点について説明します。

  • 「成行注文」「指値注文」の2つの注文方法について
  • 株の基本購入単位について
  • 1株購入できる単元未満株について

それでは、順に見ていきましょう。

株取引の2つの注文方法

「成行注文」と「指値注文」という2つの注文方法について、それぞれ詳しく解説します。株式投資を行ううえで基本的な知識なので、しっかりと理解しておきましょう。

成行注文

「成行(なりゆき)注文」は、株価を指定せずに売買注文を行うため、約定しやすい注文方法です。

「指値注文」よりも早く取引を完了させることができるので、確実に売買したい場合におすすめです。しかし、注文成立までの間に株価が変動する可能性もあるので、注意しておきましょう。

例えば、株価500円の銘柄で、最も低い売り注文が501円で5,000株出ていたとします。成行取引で1,000株買い注文すれば、基本的にはすぐに約定され501円で買うことができます。

指値注文

「指値(さしね)注文」は、株価を指定して売買注文を行う方法です。「指値注文」は、買いでは指値以下の株価、売りでは指値以上の株価にならなければ約定しません。株価を指定するため指値によっては約定しづらいこともあります。

例えば、株価500円の銘柄に、指値495円で1,000株買い注文を出したとしましょう。この場合、株価が495円以下にならなければ取引は成立しないのです。

利益を重視しすぎた株価設定をすると、売買のチャンスを逃してしまうこともあります。特に売り注文の場合は、指値次第で売るタイミングを逃してしまうと大きな損失を出すことにもつながるので注意しましょう。

株の基本購入単位は?

株の売買単価は、2018年10月1日から「1単元=100株」に統一されました。過去には1,000株が一般的で、1株や10株、50株など銘柄によって様々でした。しかし、個人投資家が購入しやすい環境づくりを目的として、2021年3月時点では100株に統一されています。

例えば、株価1,500円で売買単価が1,000株なら、購入金額は1,500,000円ですが、100株なら150,000円購入できます。実際にはこのような単純計算で株価は決まりません。しかし、「1単元=100株」に統一されことにより、現在はこれまで手をだせなかった銘柄も購入しやすくなりました

1株購入できる単元未満株

各証券会社では、1株から購入できる単元未満株も取り扱っています。「100株単位では資金が足りなくて買えない」という人も利用しやすい商品です。

例えば、1株500円なら通常100株なので50,000円ですが、1株から購入できるサービスを利用すれば500円から株式投資を始められます。単元未満株はメリットも多いですが、その分デメリットもあります。

以下に単元未満株のメリットとデメリットをまとめました。

【メリット】

    • 数百円など資金が少なくても株式投資を始められる
    • 銘柄一つひとつが安く買えるため分散投資でリスクを抑えやすい
    • 株価が下がっても損失は小さい
    • 保有株数に応じて配当金がもらえる

【デメリット】

  • 投資額が小さいため株価が上がっても利益は小さい
  • 手数料が割高である
  • 株主総会での決議権がない
  • 株主優待を受けられない

単元未満株は少ない資金でも始められるほか、リスクも小さいため初めて株取引をする人にもおすすめです。一方で、少額投資なので、大きな利益を獲得することは難しいでしょう。

手数料も割高で株主優待も受けられないので、長期的な取引を考えている人には不向きと言えます。

【裏ワザ?】初心者におすすめの株式投資のコツや始め方を徹底解説 | アプリや勉強方法もご紹介」の記事では、株式投資のコツを紹介しています。これから株を始める人は、ぜひ併せてご覧ください。

株を買うとどうなる?保有するメリットはある?

ここからは株取引をすることにより得られるメリットをお伝えします。株を保有するメリットは、主に下記の3つです。 

  • 値上がり益を得られる
  • 配当金を得られる
  • 株主優待を受けられる

どれも株式投資を行ううえで知っておくべきポイントなので、それぞれのメリットについてよく理解しておきましょう。

値上がり益を得られる

株式投資の基本的な目的は、値上がり益を得ることです。証券取引所で取引が行われている時間は、株価は常に変動する可能性があります。購入した株が購入時よりも高くなったタイミングで売ることができれば、値上がり益を得られるのです。

業績が順調な企業の株価は、買い注文が増えて株価が大きく上昇することも珍しくありません。反対に、不祥事などが発覚した企業の株価は売り注文が増えて急下降することもあります。

大きく株価が動くタイミングで売買できれば、利益を得られます。安く買って高く売ることで得られる値上がり益のことを「キャピタルゲイン」と言います。株式投資は主に大きなキャピタルゲインを狙って取引を行うのです。

配当金を得られる

株を保有していると配当金を得られます。配当金は、企業が事業で得た儲けを株主に分配する仕組みです。株を保有するだけで、株主は持ち株数に応じて企業から利益の還元を受けられます。

配当金を得るためには、権利確定日時点で株主名簿に登録されている必要があります。会社の経営状況によっては配当金が少ない場合や、全くない場合もあることを覚えておきましょう。配当金目当てなら経営が安定している優良企業を選ぶことが大切です。

配当金のように、株を保有することにより得られる利益を「インカムゲイン」と言います。

株主優待を受けられる

株を保有していると、株主優待で様々なサービスや商品などを受け取ることも可能です。株主優待を受けるためには、配当金と同様に権利確定日時点で株主名簿に登録されている必要があります

すべての銘柄で株主優待を行っているわけではないので、株の購入前に必ず確認しましょう。

初心者が株取引するときの注意点

株を保有すると多くのメリットがあることが分かりました。ここでは、初心者が株取引を始める際に注意すべきことを3つ紹介します。

  • 利益にこだわりすぎない
  • 分散投資でリスクを減らす
  • 自己資金を超えた信用取引には手を出さない

上記の3点に注意すれば、自己資金を守り株式投資を長期的に続けられます。それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。

利益にこだわりすぎない

すべての取引で利益を出せれば最高ですが、実際にはそうはいきません。「まだ上がるはずだ。」「値を戻すはずだ。」など欲張りすぎると、思わぬ損失につながる可能性があります。

長期的に株式投資を続けるには、資金が底をつくことを避けなければなけません。利益にこだわりすぎず勇気をもって損切りするなど、損失を最小限に抑えることを一番に考えるべきです。

分散投資でリスクを減らす

複数の銘柄に分散して投資することでリスクを減らしましょう。1つの銘柄に全資金を投入するのは危険です。もちろん株価が上がれば利益は大きいですが、反対にその銘柄が暴落してしまうと、一気に自己資金を失いかねません

株の売買手法の1つに「ナンピン買い」というものがあります。「ナンピン買い」とは、保有銘柄の株価が下がったタイミングで買い増して購入単価の平均額を下げる方法です。

しかし、買い増ししたにも関わらず株価が下落すれば、損失がさらに大きくなってしまう危険な手法です。慣れないうちは1つの銘柄にこだわらず、分散投資でリスクを減らすことをおすすめします。

自己資金を超えた信用取引には手を出さない

初心者のうちは信用取引には手を出さない方が無難です。信用取引では証券会社に保証金(現金や株式、投資信託などの担保)を入れることで、保証金の3倍程度の取引ができます。

得られるリターンも大きいですが、自己資金以上の損失を受けるリスクもあります。初心者のうちは信用取引には手を出さず、自己資金内で取引を行いましょう。

危険?スマホで株取引をする際の注意点

証券会社によっては、店頭や電話、パソコンからだけでなくスマホからも株取引を行うことが可能です。ここでは、スマホで株取引をする際のメリットや注意点を紹介します。

スマホでも株を売買するメリット

証券会社によっては、ブラウザやアプリで株の売買が可能です。スマホで株取引できると以下のようなメリットがあります。

  • 手軽に取引できる
  • 利便性の高いアプリを使って簡単な操作で取引できる
  • 取引時間中にリアルタイムで取引できる

スマホがあれば、仕事中や外出中であっても手軽に取引をすることが可能です。また、スマホで取引しやすいよう、簡単な操作で株の売買ができるアプリも開発されています。これらは株の売買だけではなく、情報ツールとしても有用なアプリです。

パソコンを持っていなくても、スマホがあれば簡単に株取引を始めることができます。

スマホで株取引をする際の注意点

便利なスマホの株取引ですが、以下のようなデメリットもあります。

  • 一部の機能が制限されているケースがある
  • セキュリティ対策が不十分だと個人情報漏洩の危険性がある

スマホは画面が小さいため、操作がしづらく感じることもあるでしょう。パソコン用の取引ツールに比べて利用できる機能が限られているケースもあります。

また、スマホで取引を行う場合は個人情報が流出しないよう、セキュリティ対策を万全に行う必要があります。フリーWi-Fiスポットを使わない、セキュリティ対策が十分なアプリを選ぶなどご自身で工夫をしましょう。

まとめ:株の買い方は証券口座の開設から!自分のスタイルに合った取引を心がけましょう

株取引を始めるためには、証券会社で口座を開設する必要があります。口座を開設する証券会社を選ぶ際は、以下の3点に注目してみてください。

  • 手数料
  • 取扱商品の種類
  • 情報サービスや特典、キャンペーン

証券会社には「店頭証券」と「ネット証券」の2種類があります。この記事で紹介した株の売買方法や株を保有することによるメリットを参考に、自分の投資スタイルに合う方を選びましょう。

株取引にはリスクはつきものです。売る基準など事前に自分のルールを決めて、まずは少額から分散投資をしてみることをおすすめします。

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