これから株式投資を始める初心者の人にとって悩みどころは、どのような投資スタイルが自分に合っているのかということではないでしょうか。大切なお金を運用するのですから、ある程度の知識を身につけてから株式投資を始めたいものです。
この記事では、初心者が株式投資でおさえておくべきコツをお伝えします。さらに、株式投資を勉強する方法や始めるときの流れ、おすすめの株式投資アプリについても紹介します。
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株式投資とは?
事業資金を投資する代わりに、株式会社が発行する証券によって、投資家は会社の所有権を持てます。株式投資はその株券を売買、または保有することで利益を得る投資方法です。株式投資には、大きく分けてキャピタルゲインとインカムゲインの2種類の利益があります。
キャピタルゲインは、株式の売買差益です。安く買った株式を購入時よりも高く売ることで得られる利益のことを言います。インカムゲインは、株式を保有することで得られる利益です。例えば、配当金や株主優待がインカムゲインに該当します。
不動産投資で言うと、キャピタルゲインは購入した不動産を売った際の売買差益、インカムゲインは購入した不動産の家賃収入です。株式投資を始める前に、自分はどのスタイルで投資するのかをイメージしておくことが大切です。
初心者が株式投資でおさえておきたいコツ
初心者が株式投資をする際におさえておきたいコツは、以下の4点です。
- 資金以上の取引はしない
- 証券会社を比較して選ぶ
- 集中投資より分散投資を
- 取引前に損切りラインを決める
以下で順に詳しく説明します。
資金以上の取引はしない
初心者のうちは、自己資金以上に取引できる信用取引には手を出すべきではありません。株式投資では、証券会社に保証金(現金や株式、投資信託などの担保)を入れることで、保証金の3倍程度の取引が可能です。これを信用取引と言います。
自己資金以上の金額を投資できるため、上手くいけばリターンも大きいですが、損失を受けたときのダメージも大きいです。まずは、自己資金内で売買を行う現物取引で経験を積みましょう。
証券会社を比較して選ぶ
証券会社を選ぶ際は、以下の3点を比較して選びましょう。
- 手数料
- 取扱商品の種類
- 情報サービスや特典、キャンペーン
証券会社は店舗証券とネット証券で分けられ、それぞれ株の売買方法や手数料相場などに違いがあります。
店頭証券では、顧客ごとに担当者がついて株取引に関するアドバイスをもらえたり、相談できたりします。その分取引にかかる手数料は高めです。
一方、ネット証券は店頭証券に比べて、株取引にかかる手数料が安いです。ネット上で株に関する様々な情報は得られますが、顧客ごとに相談できる担当者はつきません。自分で情報を収集する必要があります。
また、各証券会社によって取扱商品やサービス内容も異なります。店頭証券とネット証券、各証券会社の特徴を把握し、自分の投資スタイルに合った証券会社を選びましょう。
集中投資より分散投資を
株取引を行う際は、1つの銘柄や商品に資金を集中させる「集中投資」より、複数の銘柄や商品に分散して投資する「分散投資」を行いましょう。
集中投資の場合、株価が上がれば大きな利益が得られますが、株価が暴落すると一気に自己資金を失います。分散投資であれば、1つの株価が暴落したとしても、一気に自己資金を失うリスクを減らせるのです。
また、株式投資の手法の1つとして「ナンピン買い」という方法もあります。ナンピン買いとは、保有銘柄の株価が下がったタイミングで株を買い増して、購入単価の平均額を下げるという方法です。
ナンピン買いも上昇トレンド中は有利ですが、下降トレンド中は危険な手法です。初心者のうちは1つの銘柄や商品に資金を集中させず、分散投資でリスクを減らすことをおすすめします。
取引前に損切りラインを決める
取引する前に損切りラインを決めておきましょう。損切りとは、買った株が下がった場合、損失を最小限にするため損をしている状態で株を売ることです。
損切りラインを決めずに「いつか株価は戻るはず。」といつまでも売らずにいると、大きな損失につながるケースもあります。「5~10%下がったら損切りする。」など、自分の損切りラインを事前に決めておくことが大切です。
「【初心者向け】株の買い方・売り方|株式投資の基本を徹底解説!スマホ取引の注意点も」では、株の売買方法などを紹介しています。これから株を始める人は、ぜひご覧ください。
どうやって勉強する?初心者が株式投資を勉強する方法は?
株で利益を出すためには、株式投資に関する知識を身につける必要があります。初心者が株式投資を勉強する主な方法は以下の3つです。
- 講座やセミナーを受講
- ブログやWEBサイトで勉強
- 書籍で基礎から勉強
ここでは、それぞれの勉強方法について詳しく解説します。
講座やセミナーを受講
株式投資に関連するセミナーは全国各地で行われています。セミナーを主要事業としているコンサルタント会社や、証券会社が主催するセミナーなど様々です。セミナーには有料のものと無料のものがありますが、初心者には証券会社が主催する無料セミナーをおすすめします。
有料セミナーは、実践的な投資テクニックやコミュニティへの参加など、投資経験者向けの内容のものが多いです。株式投資未経験の初心者は、難しく感じることでしょう。
一方、証券会社が主催する無料セミナーは、初心者が株式投資を一から学べる内容のセミナーが一般的です。セミナーの開催方法も対面でなく、オンラインや無料動画で行っているものもあるので、各証券会社へ確認してみると良いでしょう。
ブログやWEBサイトで勉強
投資家の個人ブログや株式投資の専門メディア、証券会社の公式HPなどのWEBサイトで勉強する方法もあります。
初心者であれば、株式投資の専門メディアや証券会社の公式HPで学ぶのがおすすめです。専門用語の解説から株の始め方や買い方、株取引を行う上での注意点が分かりやすく解説されています。
銘柄や商品の情報を得たいなら、投資家のブログがおすすめです。日々の投資履歴や得られた利益、投資スタイルなど投資家の実体験から多くの情報を得られます。
しかし、中には古い情報や誤った情報が混在していることも少なくありません。すべてを真似するのではなく、参考程度に留めておいてください。
書籍で基礎から勉強
株式投資の書籍と言えば「会社四季報」を思い浮かべる人も多いことでしょう。しかし、初心者が基礎から勉強する書籍には向いていません。
初心者が書籍で株式投資について学ぶなら、わかりやすく、飽きずに読み進められるものを選びましょう。
初心者におすすめの本
以下で、初心者が株式投資について学ぶのにおすすめの書籍を3冊紹介します。
![]() 引用元:ソーテック社公式HP |
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タイトル | 世界一やさしい 株の教科書 1年生 |
著者 | ジョン・シュウギョウ |
出版社 | ソーテック社 |
備考 | ・「シンプル、分かりやすく、楽しく」読み進めやすい
・「5秒で選び、5分で取引、5銘柄だけ保有」と具体的 ・Kindle版など電子書籍にも対応 |
![]() 引用元:ダイヤモンド社公式HP |
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タイトル | めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門 改訂第2版 |
著者 | ダイヤモンド・ザイ編集部 |
出版社 | ダイヤモンド社 |
備考 | ・「オールカラーで豊富な図解」初心者にやさしい解説
・株の教科書として定番の書籍 ・Kindle版など電子書籍にも対応 |
![]() 引用元:高橋書店公式HP |
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タイトル | いちばんカンタン! 株の超入門書 改訂2版 |
著者 | 安恒 理 |
出版社 | 高橋書店 |
備考 | ・株式投資の基礎知識を凝縮した一冊
・イラストが多くカラーでわかりやすい ・自分に合った株を見つける方法も解説 |
少額から始めたい!初めての株式投資にはいくら必要?
実際に株式投資を始める際、いくらから投資できるのかも初心者の人には気になるところでしょう。ここでは、以下の3点について順に説明します。
- 株式投資の最低投資額
- 株を始めるにはいくらぐらい必要なのか
- 単元未満の1株から購入できる「株式ミニ投資」について
自己資金をいくら株式投資にあてるのか、計画を立てるための参考にしてください。
株式投資の最低投資額
株式投資の最低投資額は、各銘柄の株価が異なるため「〇〇万円です」とは言い切れません。しかし、株の売買単位は、2018年10月1日から「1単元=100株」に統一されています。
購入したい銘柄の株価×100で、おおよその最低投資額を計算することが可能です。例えば、株価500円の銘柄なら「500円 × 100株 = 50,000円」です。
取引時間中は株価が常に変動する可能性があるので、50,000円前後が最低投資額であると考えましょう。実際に取引を行う際は、最低投資額にプラスして証券会社の手数料がかかります。
株を始めるにはいくらぐらい必要?
株を始めるにはいくら必要なのかは、自分次第です。いくつの銘柄を買うのか、何単元買うのかにより必要な金額は異なります。最低投資額は、前述の通り計算することが可能です。
まずは、自分の毎月の収支を把握し、自由に使えるお金の中でいくら株式投資にあてるのか、事前にしっかり資金計画を立てましょう。その上で、自己資金の範囲内でどの銘柄にどれだけ投資するのか投資計画を練ることをおすすめします。
初心者には「株式ミニ投資」がおすすめ
各証券会社では、1株からの単元未満で購入できる「株式ミニ投資」も取り扱っています。「100株単位では資金が足りない。」という人も利用しやすい商品です。「最初の投資は、少額で試してみたい。」という人にもおすすめできます。
例えば1株500円なら通常50,000円前後ですが、「株式ミニ投資」であれば1株から購入できるので500円前後です。万が一株価が下がっても損失が小さいので、株式投資の流れを学ぶ練習としても利用できます。保有株数に応じた配当金も受け取り可能です。
だだし、投資金額が小さいので大きな利益は期待できず、株主優待を受けられないことを覚えておきましょう。
株式投資を始めるときの流れ
株式投資に必要な資金を把握できたところで、株式投資の始め方について解説します。株式投資を始める際の流れは以下の通りです。
- 証券会社を選ぶ
- 証券会社で証券口座を開設する
- 証券口座に入金する
- 株式投資ができる
株式投資を始めるためには、まず証券会社で「証券口座」を開設する必要があります。口座開設時に必要な書類は以下の通りです。
- マイナンバー(個人番号)確認書類
- 本人確認書類(運転免許証、各種健康保険証、各種年金手帳、パスポートなど)
- 印鑑(ネット上で開設できる証券会社では必要ないケースもあり)
- 銀行口座情報
証券会社によっては、個人番号カードを提出することで、マイナンバー確認書類と本人確認書類を兼用することも可能です。証券口座の開設を検討されている人は、個人番号カードを作成しておくことをおすすめします。
「【令和3年最新】初心者におすすめのネット証券会社人気ランキング5選」では、初心者におすすめのネット証券を紹介しています。どの証券会社で口座を開設するか迷っている人は、ぜひご覧ください。
初心者におすすめの銘柄
株式投資は、銘柄の選定が非常に重要です。ここでは、初心者が銘柄を選ぶときのポイントや、おすすめの銘柄を紹介します。
初心者の銘柄の選び方
2021年3月時点での上場企業数は3,760社です。この中からどの銘柄を買うか決めなければなりません。
株についての格言の1つに「遠くのものは避けよ」という言葉があります。知らない場所ではなく、自身に馴染みや知識がある企業や業界の株を選択するべきという意味です。初めて投資する銘柄は身近な企業のものを選びましょう。
初心者におすすめの銘柄
おすすめの銘柄は、投資スタイルにより様々です。まずは、キャピタルゲインとインカムゲイン、どちらの利益を目的とするか決めましょう。
キャピタルゲインは、株を買値よりも高く売って売買利益を得る方法です。おすすめの銘柄は、株価が本来の価値よりも安いものと言えます。
株価が本来の価値よりも安い銘柄を選ぶには、常に情報収集を怠らないことが大切です。インターネットやメディアからの情報をもとに、今後成長が見込める企業の銘柄を選びましょう。
インカムゲインは、主に配当金を目的とするため、収益や財務の状況が良く配当を多く出している企業がおすすめの銘柄です。配当を多く出している企業は「配当利回り」や「配当性向」指標で調べることができます。
アプリを使って有効に!初心者におすすめの株式投資アプリ
株取引をする際、取引ツールが使いやすいかも重要なポイントです。取引ツールの使い勝手により、適切なタイミングで株の売買ができるかが決まるからです。ここからは、初心者におすすめするネット証券の株式投資アプリを3つ紹介します。
紹介するアプリは以下の3つです。
各アプリの特徴を順に紹介します。
①楽天証券「iSPEED」
引用元:楽天証券公式HP
【特徴】
- 3タップで注文できる扱いやすいアプリ
- 2021年2月時点で500万のダウンロード実績があるアプリ
- 取引以外の機能も充実している
楽天証券の「iSPEED」では、株取引に関わるマーケット情報はもちろん、日経の記事も閲覧できます。知りたい情報がすぐに確認できるよう、自分の必要な投資情報を選択してオリジナルの投資情報画面を作成することも可能です。
最短3タップで注文できるので、初心者でも迷わずに株取引を行うことができるでしょう。楽天証券「iSPEED」はダウンロード数の実績が多ク初心者も使いやすいので、ぜひ下記より楽天証券の口座を開設してみてください。
②LINE証券「LINEアプリ」
引用元:LINE証券
【キャンペーン実施中】
キャンペーンに参加で最大4000円相当キャッシュバック
【特徴】
- 簡単操作で誰でも手軽に扱える
- LINEアプリから取引できる
- 文字が大きくシンプルな表示なので見やすい
LINE証券では、普段使っているスマホの「LINEアプリ」から株の取引ができます。株取引に関わるチャートや板情報は文字が大きくシンプルに表示されるので、誰にでも分かりやすいと評判です。操作方法も簡単で初心者でもすぐに覚えられます。
LINE証券は、日常的に馴染みのある「LINEアプリ」で取引できるので、下記よりぜひ口座開設してみてください。
③SBI証券「株アプリ」
引用元:SBI証券公式HP
【特徴】
- ランキング機能が充実
- 情報機能も豊富
- グラフや表で見やすい
SBI証券の「株アプリ」は、売買する株の銘柄を選ぶ際に参考にできるランキング機能が充実しているアプリです。また、約定したタイミングで通知が来る機能も備わっているため、次の取引のタイミングを逃すことを防げます。
株の値動きに関わる企業の重要な発表や、決算情報など銘柄の分析に役立つ多数の情報も得られます。
SBI証券「株アプリ」は、初心者が株の銘柄をスムーズに選べる機能が充実しているので、ぜひ下記よりSBI証券の口座を開設してみてください。
まとめ:株式投資初心者は自分の投資スタイルを決めてから取引しましょう
株式投資を始めるために必要な情報は、証券会社の無料セミナーで学ぶのが良いでしょう。
証券会社を選ぶ際は、店頭証券とネット証券の違いや各社の特徴を把握し、自分の投資スタイルに適した証券会社を選ぶことが大切です。
株式投資を始める前に、まずは投資に使える自己資金を把握し、自身の投資の目的を明確にします。投資の目的に合わせて投資する銘柄を選び、少額から分散投資を行いましょう。
ネット証券で株式投資を始めるなら、この記事で紹介した以下の3つの証券会社がおすすめです。いずれも使い勝手の良い株式投資アプリを提供しているので、下記よりぜひ口座を開設してみてください。
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