田原本町商工会 井上友輔様
「デジ社長」導入により、職員の業務時間が短縮されて生産性が向上した。
また商工会会員企業様の満足度も向上。
Q1:デジ社長導入前に抱えていた課題について
事業者に対する支援が多角化していく中、商工会の経営指導員の人材不足が顕著であった。
経営指導員1人で複数の事業者に対応できる支援体制、組織の強化、デジタル化が課題となっていた。
Q2:その解決策としてどんなサービスを求めていたか?
ITを活用した、経営に役立つ情報発信、「今」申請できる補助金・助成金をタイムリーに情報提供し、中小企業個々の課題に寄り添った相談対応を実現できるサービスを求めていた。さらに、会員間の交流を図り、地域の中小企業者の活動を効果的に後押しできるオンライン上のプラットフォームが必要であると感じていた。
Q3:デジ社長の導入に至った理由は?
田原本町の働きかけにより、令和5年10月、地域の中小企業経営者を支援することを目的に、田原本町、田原本商工会、奈良中央信用金庫、株式会社ウェイビーの4者が連携協定を締結したことがきっかけ。「日本で一番企業支援に手厚い町」を目指し、それぞれが持つ強みを最大限に活かした支援を行うことを目標に掲げた。
Q4:デジ社長導入により解決できていることは?
商工会単独では不可能であった、中小企業の個々の課題に対応したきめ細かなサポートを実施する体制を整えることができた。
経営支援機関(情報提供側)が最新の情報を自力で探しにいかなくても、AIシステムが「たわらもとBiz」に登録した事業所に最適な情報を自動で探して発信してくれるようになり、常に最適な最新情報を発信してくれるAIシステムの導入によって職員の業務時間が短縮されて生産性が向上した。また情報を受け取る事業所としても、「自分の事業の参考になる情報が受け取れるようになった」「LINEで受け取れるので、使いやすい」と満足もいただけるようになった。
Q5:今後やろうとしていることは?
多岐にわたる事業の課題解決に繋がるサービスを新たに提供していく。経営のヒントになる事業に関するインタビュー「ビジリポ(仮称)」や、各ジャンルの専門家に面談申込できる仕組みも構築していく。地域内外の支援者、関係人口・企業を繋ぎ、育んでいくプラットフォームへと発展させていく。
Q6:自治体・商工会の方へのメッセージ
中小企業は地域経済の成長と発展の根幹となる存在です。しかし、現在の中小企業を取り巻く環境はますます複雑化し、直面する課題も増加しています。
その中で、私たち支援側も新たなアプローチと取り組みが求められています。私たちは、単に経済的支援や情報提供を行うだけでなく、中小企業が持つ課題やニーズに寄り添い、その解決に向けた包括的な支援を提供することを目指すべきだと考えています。
デジ社長を導入したことにより、職員の業務時間の短縮だけでなく、事業者の満足度が既に向上していると実感しています。
地域の中小企業の健全な発展に向け、共に力を合わせて取り組んでまいりましょう。