「事業資金が足りない…」「明日まで取引先に振込まないと信頼を失う…」
そんな緊急時に役立つ資金調達方法が「ビジネスローン」。
株や不動産などの担保が必要なローンもありますが、ビジネスローン(無担保ローン)という事業性融資は無担保で借入できることも多いです。
そこでこの記事では、無担保ビジネスローンの特徴や選び方、おすすめのビジネスローンを紹介します。
事前に把握しておけば資金トラブルが起きた時、焦らずに対応することができるでしょう。
無担保ビジネスローンとは?
そもそもビジネスローンとは、銀行や信販会社が法人や個人事業主のために貸す事業性融資のこと。
事業性融資の中には株や不動産、債権などを担保にする有担保ローンもありますが、多くの貸金業者は「無担保ローン」商品も用意しています。
この無担保ローンのことをビジネスローンという名称で貸していることが多いため、基本的には「ビジネスローン=無担保」と考えて良いでしょう。
事業資金融資を専門にしている「アクトウィル」は無担保ビジネスローンを「信用保証融資」という名称で用意しています。
無担保のビジネスローンは担保が必要ない分、審査が早く最短即日の融資も可能です。
ただし、担保ありの融資よりも金利は高めに設定され、借入限度額も制限されます。
急な資金需要が発生した時に無担保ビジネスローンは重宝しますが、金利が高い分、早めの返済を心がけることが重要です。
無担保で借りられるおすすめのビジネスローン5社
商品名 | 金利(実質年率) | 借入限度額 |
---|---|---|
AGビジネスサポート 「事業者向けビジネスローン」 | 年3.1%~年18.0% | 1,000万円 |
オリックス・クレジット 「VIPローンカード BUSINESS」 | 年6.0%〜年17.8% | 500万円 |
プロミス 「自営者カードローン」 | 年6.3%~年17.8% | 300万円 |
アコム 「ビジネスサポートカードローン」 | 年12.0%~年18.0% | 300万円 |
Carent 「キャレント スーパーローン」 | 年13.0%~年18.0% 融資額100万円以上:年7.8%~年15.0% | 500万円 |
無担保ビジネスローンを扱っている会社の中でも、独立系で最短即日での融資にも対応しているビジネスローン5選を紹介します。
中には、法人のみまたは個人事業主のみを対象としたビジネスローンもあるので注意が必要です。
AGビジネスサポート「事業者向けビジネスローン」
AGビジネスサポートは大手消費者金融のアイフルのグループ会社が手がける無担保ビジネスローンです。
独立系消費者金融ならではの独自審査が強みで、銀行のプロパー融資を断られた方や銀行系のビジネスローンの審査に落ちた方でも柔軟に対応してくれます。
借入限度額は1,000万円で最短即日融資にも対応しているため、緊急でつなぎの資金が必要になった場合でも安心して利用することができます。
無担保で借入ができますが、法人の場合は原則として代表者が連帯保証人になる必要があります。
借入限度額 | 1,000万円 |
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金利 | 年3.1%~年18.0% |
融資スピード | 最短即日融資 |
申込み条件 | 法人または個人事業主 ※法人:75歳まで ※個人事業主:69歳まで |
オリックス・クレジット「VIPローンカード BUSINESS」
「VIPローンカード BUSINESS」はオリックス・クレジットという、オリックスグループの信販会社が扱っている無担保ビジネスローンです。
VIPローンカード BUSINESSはカードローン型の無担保ビジネスローンになっており、一度契約さえしてしまえば、借入限度額内であればいつでも借入・返済ができます。
もちろん全く借入をせずローンの契約だけしている場合は利息も発生しないため、いざというときのために契約だけしておくという使い方もあります。
また、オリックスグループならではの特典として、オリックス系列のホテルやレンタカーを優待価格で利用できるというメリットも享受できます。
借入れ可能限度額 | 500万円 |
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金利 | 6.0〜17.8% |
融資スピード | 最短即日 |
申込み条件 | 20~69歳 業歴1年以上の個人事業主 法人格を有する事業の代表者 |
プロミス「自営者カードローン」
大手消費者金融の1つであるプロミスも無担保ビジネスローンを扱っています。
ただし、プロミスの「自営者カードローン」は個人事業主しか申し込むことができず、法人は対象外となっています。
カードローン型のビジネスローンなので、一度契約をしておけば借入限度額内で何度でも利用することができます。
借入をしてきちんと返済していくことで、信用が積み上がり適用金利が引き下がっていくため長期で利用したい方にもおすすめのビジネスローンです。
借入れ可能限度額 | 300万円 |
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金利 | 6.3~17.8% |
融資スピード | 最短即日 |
申込み条件 | 年齢20歳以上、65歳以下 自営者 |
アコム「ビジネスサポートカードローン」
大手消費者金融のアコムも無担保ビジネスローンを取り扱っていますが、こちらも法人は対象外で個人事業主しか申し込むことはできません。
限度額は300万円ですが、ビジネスローンは事業性融資のため原則として総量規制対象外となっており、年収の3分の1以上の借入をすることができます。
アコムのビジネスローンもカードローンタイプのビジネスローンになっており、借入限度額内であればいつでも借入・返済して自由に利用することができます。
借入れ可能限度額 | 300万円 |
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金利 | 12.0~18.0% 融資額100万円以上の場合は、12.0~15.0% |
融資スピード | 最短翌日 |
申込み条件 | 業歴1年以上の個人事業主 アコムの基準を満たすこと |
Carent「キャレント スーパーローン」
Carentのビジネスローンは、最大金利が18%と中小の消費者金融の中では良心的なのが特徴です。
100万円以上の融資なら7.8~15.0%と抑えられているのも魅力ではないでしょうか。
借入れ可能限度額 | 500万円 |
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金利 | 13.0~18.0% 融資額100万円以上の場合は、7.8~15.0% |
融資スピード | 最短即日 |
申込み条件 | 法人 |
借入限度額は500万円と少々少なめですが、最長融資期間が10年と長く、少しづつ返済できるのがメリットとなっています。
ただし、融資対象が法人のみとなっており、個人事業主では申し込みができません。
法人で売上が少ない時に利用しやすいビジネスローンといえるでしょう。
ビジネスローン以外に無担保で資金を入手するできるサービス
ビジネスローン以外に、無担保で事業資金を調達するには「ファクタリングサービス」を利用する方法があります。
ファクタリングサービスとは、ファクタリング会社に未入金の請求書(売掛債権)を買取ってもらえるサービスです。
ここからは、個人事業主や中小企業向けのファクタリングサービス2社について紹介します。
ファクタリングサービスを利用すると、売掛債権の早期現金化が可能になり決済日よりも早く現金を受け取ることができます。
ただし、売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらう際には、一定の手数料が差し引かれる点を把握しておきましょう。
FREENANCE(フリーナンス)|フリーランス・個人事業主特化型のファクタリングサービス
FREENANCE(フリーナンス)は、フリーランスや個人事業主に特化したファクタリングサービスを提供する会社です。
FREENANCEでファクタリングを申請すると、請求書額面から3%〜10%の手数料が差し引かれた金額が最短即日に振込まれます。
FREENANCE口座は使えば使うほど手数料が下がるので、利用頻度が高い人ほどお得に利用できる仕組みです。
FREENANCEを利用するための会員登録や口座開設、請求書登録は無料でできるので、まずは気軽に登録しみましょう。
OLTA(オルタ)|面談不要で利用できる
OLTA(オルタ)は取引先への通知を必要としない2者間ファクタリングを採用しています。
資金化がスピーディーなうえ、取引先に知られることなく利用できます。手続きはオンライン上で完結し面談不要なので、全国どこからでもファクタリングの申し込みが可能です。
手数料は2~9%とリーズナブルなので、なるべく手数料の負担を軽減したい人も満足できるでしょう。
24時間以内に見積もり結果が出る点も急いでいる時には大変便利です。
無担保ビジネスローンの選び方のポイント5選
急に事業資金が必要になった時、無担保で借入れできるビジネスローンは心強い存在です。
しかし、無担保ビジネスローンは多くのローン会社や金融機関で取り扱われているので選ぶのに苦労するでしょう。
- 金利
- 融資の上限額
- 審査基準
- 融資までのスピード
- 申し込み方法・返済方法
初めてビジネスローンを利用する人も分かりやすいよう、それぞれ詳しく解説します。
金利
無担保ビジネスローンの金利は各社によって異なります。
無担保ビジネスローンは、銀行や公的機関からの借入れに比べ審査に通りやすい分、金利は高めに設定されているのです。
少しでも低い金利で無担保ビジネスローンを利用したいのなら、銀行系のビジネスローンがおすすめです。
銀行系のビジネスローンなら、ノンバンクのビジネスローンに比べ金利が低く設定されている場合があるので選択肢に含めておきましょう。
融資の上限額
有担保の融資に比べると、無担保ビジネスローンは貸し付けのリスクが上がるため、融資の上限額が低めに設定されています。
無担保ビジネスローンは、担保の提供が難しい中小企業や個人事業主でも利用しやすいです。
その反面、まとまった資金調達には向いていない点を理解しておかなければなりません。
無担保ビジネスローンに設定された限度額以上の借入れを希望する場合は有担保の融資を検討しましょう。
審査基準
無担保ビジネスローンの審査は通りやすいとはいえ、誰でも簡単に融資を受けられるわけではありません。
過去の財務状況や事業の内容を審査し、返済能力があると認められた場合のみ融資を受けることができます。
無担保ビジネスローンは、規約により開業前の資金調達目的として利用することができない点も把握しておきましょう。
審査に通るか心配な場合は、各社の公式サイトで事前診断ができるローン会社もあるので確認してみることをおすすめします。
融資までのスピード
無担保ビジネスローンの多くは即日に融資を受けられるので、急に資金を調達しなければならない場面で心強い存在です。
無担保ビジネスローンの申し込み時には、決算書(個人事業主の場合は確定申告書)を提出する必要があります。
余裕を持って、申し込みの前日までには準備しておきましょう。
銀行系のビジネスローンは審査に時間がかかりやすいので、資金の調達を急ぐ場合には不向きです。
申し込み方法・返済方法
無担保ビジネスローンの申し込みはオンラインや郵送で完結できるものが多く、原則来店が不要なので便利です。
事業資金であれば資金使途は自由であるため、いざという時の備えとして有効です。
無担保ビジネスローンの返済は、基本的にはコンビニに設置されたATMから24時間行うことができます。
時間を気にせずにいつでも利用できるため、忙しい経営者にとっては嬉しいサービスです。
無担保ビジネスローンでスムーズに資金調達しよう
無担保ビジネスローンは担保を必要としない分早く審査が完了し、即日に融資を受けることができます。
急にまとまった事業資金が必要になった時、無担保ビジネスローンなら素早く対応できるので大変便利です。
この記事で紹介した7つのビジネスローンは、いずれも即日融資が可能で基本的にはオンラインで手続きが完結できます。
いざという時に慌てないためにも、すぐに無担保ビジネスローンを利用できるよう、事前に申し込んでおくことをおすすめします。